岡山市北区の後楽園で27日、天皇陛下の姉、池田厚子さんを招いての「春の園遊会」(岡山商工会議所主催)が開かれた。岡山県選出の国会議員や伊原木隆太岡山県知事、経済界、文化関係者ら約300人が参加し、新緑に包まれた名園で歓談した。
江戸期に岡山藩主として、都市基盤の発展や教育の充実に尽力した池田家を顕彰するとともに、後楽園の魅力を発信しようと初めて企画。西外園で開かれた開会式では、同会議所の岡崎彬会頭が「園遊会が開かれることで後楽園に新たな魅力が加わる。岡山の観光振興や地域発展の一助にしたい」とあいさつした。
参加者は、鶴鳴館前で厚子さんと記念撮影をしたほか、館内に展示された、池田家ゆかりの掛け軸や焼き物などを鑑賞。故郷の礎を築いた先人に思いをはせていた。
後楽園は岡山藩主・池田綱政の命で築庭され、1700(元禄13)年に一応の完成をみたとされる。厚子さんの夫は池田家16代当主・隆政氏(故人)。
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新緑の後楽園で初の「園遊会」 岡山
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