
岡山県内の中学生有志がスマートフォン・携帯電話の適切な使い方を考える「OKAYAMAスマホサミット」で採択した「宣言」を広く知ってもらおうと、山陽新聞社と県教委、岡山市教委が啓発ポスターコンクールの作品を募っている。最優秀作品(3点)は県内の小中高校や公共施設などに掲示する。
作品のテーマは2月の第3回サミットで採択した「おかやま中学生スマホ宣言2015」。長時間使用に注意を促す「勉強じゃ!
スマホ手放せ
中学生!!」▽危険性を訴える「大丈夫?
自分自身に問いかけて」▽ネット上の人間関係に関する「その画面で築いた友情は本物ですか?」?の三つから一つを選び、作品に盛り込む。
対象は小中高生(新年度の学年)。四つ切りの縦または横で、画材は自由。県教委義務教育課ホームページにある応募用紙に必要事項を記入し、作品裏に貼り付ける。
小学生、中学生、高校生の3部門で審査。全応募作品の中から最優秀賞3点(図書カード各1万円)を選ぶほか、各部門で金賞(同5千円)銀賞(同3千円)銅賞(同1千円)を1点ずつ決める。
応募者全員に、サッカーJ2・ファジアーノ岡山の選手写真とスマホ宣言入りの特製クリアファイル(非売品)をプレゼントする。
4月27日までに〒700?8534、岡山市北区柳町2の1の1、山陽新聞子どもとネット取材班(086?803?8037)へ郵送または持参。作品は返却しない。
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スマホ適正利用へ啓発動画撮影
岡山県内の中学生有志がスマートフォン・携帯電話の適切な使い方を考える「OKAYAMAスマホサミット」(山陽新聞社主催、県教委、岡山市教委共催)の最終回となる第4回会合が28日、岡山市北区柳町の山陽新聞社であり、啓発動画を撮影するとともに、スマホの使い過ぎを防ぐアプリの開発へアイデアを出し合った。動画、アプリとも5月に岡山市で開かれる成果報告会で披露する。
青少年のインターネット利用に関する国の連絡会座長で兵庫県立大の竹内和雄准教授が司会を務め、岡山、倉敷、美作、高梁など9市町の18校から26人が参加。これまでの会合で生徒は、動画撮影とアプリ開発を行うことを自分たちで決めており、この日はそれぞれの班に分かれて作業した。
動画班は、生徒が考案した脚本を基に短編2作品を撮影した。いずれもネット上への書き込みをめぐり、友人とトラブルになる筋立て。山陽新聞社とその周辺を舞台に、中学生自身が出演した。近くの下石井公園では登校風景の撮影があり、生徒の要望に応じ、見守り活動の地域ボランティア役で竹井千庫県教育長が特別出演した。
アプリ班は、ソーシャルゲーム大手ディー・エヌ・エー(東京)の担当者を交え、アプリの仕組みやデザインを協議。「アプリ名は岡山にちなんで『桃太郎アラーム』としよう」「スマホを使い過ぎると、鬼をイメージした音声で叱るシステムにしてはどうか」といった意見が出た。
参加した県立倉敷天城中学校2年の女子生徒(14)は「私たちのアイデアが目に見える成果となりつつあり、興奮している。サミットでの取り組みを一人でも多くの人に知ってほしい」と話した。
成果報告会は5月24日、山陽新聞社さん太ホールで開催。啓発動画やアプリのお披露目のほか、募集中の啓発ポスター優秀作品の表彰、生徒や教育関係者らによるパネルディスカッションなどがある。
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