真庭市の官民出資の株式会社「真庭バイオマス発電」(同市勝山)が同市目木の岡山県営真庭産業団地に建設した「真庭バイオマス発電所」の竣工(しゅんこう)式が10日、現地で行われた。出力は1万キロワットで、未利用材を主燃料にした木質バイオマス発電所では国内最大級。試験運転を進め20日ごろから売電を開始、年間約21億円の売り上げを見込む。
式には国、県、市の関係者ら約100人が出席。今井敏林野庁長官、太田昇真庭市長ら8人がテープカットし、同社の中島浩一郎社長がボイラーに火入れした。中島社長は「新しい雇用や所得を生み出し、地域に貢献したい」と述べた。
発電所は約1・3ヘクタールの敷地に建屋(鉄骨一部3階延べ約5千平方メートル)を整備し、ボイラーや蒸気タービン、発電機などを備える。フル稼働時の年間発電量7万9200メガワット時は一般家庭2万2千世帯分に相当する。
同社は市や集成材メーカーの銘建工業、真庭森林組合など10社・団体が出資し、昨年2月に着工した。総事業費は国の補助を含め約41億円。5月初旬から本格稼働し、全量を特定規模電気事業者(新電力)に売電する。
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岡山 「真庭バイオマス発電所」が完成
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