備前焼作家の嶋幸博さん(77)=備前市=の親子3人による作陶展が28日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ギャラリーで始まった。妻喜美子さん(68)と長男大祐さん(35)を合わせた3人の個性と家族の絆を感じさせる約150点が並ぶ。5月3日まで。
個展開催を友人から勧められてきた喜美子さんが「家族の作品を楽しんでもらい、感謝を伝えよう」と初の3人展を企画した。
日々の暮らしを彩る食器をはじめ、幸博さんはかめに注ぎ口をつけた焼酎サーバー、喜美子さんは布袋(ほてい)様やウサギを形作った香炉、大祐さんは大きめの花入れといった、それぞれの特徴を出した作品を披露している。
3人で開発した備前焼とアクリル板を組み合わせた水槽も複数出品。土で枠を作り、側面にアクリル板を接着しており、実際に金魚やメダカが泳ぐ姿が涼感を届けていた。
3人は「三者三様の作品を見比べて楽しんでもらえれば」と話した。作品の販売もしている。入場無料。時間は午前10時~午後6時(最終日は同4時)。
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家族の絆感じる備前焼150点 岡山
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