
岡山理科大(岡山市北区理大町)は30日、2016年4月に教育学部(仮称)を新設する計画を発表した。既存学部で教員を多数養成してきた実績を踏まえ、フィールドワークなど体験を重視した独自のカリキュラムを設け、高い教育力を備えた人材の育成を目指す。
小学校教諭を養成する初等教育学科(定員70人)と中学・高校教諭を目指す人向けの中等教育学科(同60人)を設ける。中等教育学科は国語教育と英語教育の2コースに分かれ、定員は各30人。両学科とも博物館学芸員の資格も取得できる。専任教員20人を配置する。
波田善夫学長は「新学部で重要視するのは『言葉の力』と『探究する力』。自然科学、社会科学、人文科学がそろう総合大学に向け、歩みを進めたい」としている。
同大は30日までに学部の設置認可と、教員免許取得のための教職課程認定の申請書を文部科学省に提出。学部設置は8月末の認可を見込む。教育学部が新設されれば理、工、総合情報、生物地球学部との5学部19学科体制となる。