津山市出身の俳人西東三鬼(さいとうさんき、1900~62)の業績を顕彰する第22回西東三鬼賞に、写真家の浅井慎平さん(77)の作品「青き川祖国に流れ足の裏」が決まった。津山市教育委員会が3日、発表した。
浅井さんは愛知県瀬戸市生まれ。1966年、写真集「ビートルズ東京」でデビュー。映画、音楽、文芸など様々な分野で活躍している。俳句の造詣(ぞうけい)も深く、第15回西東三鬼賞で「月までの旅はさみしき夜の雁」が秀逸に選ばれた。
浅井さんの作品は今回、西東三鬼賞のほか、「哀しみの凍ったらしき石拾う」も佳作に選ばれた。浅井さんは「東京にはめずらしく、風花の舞う日、三鬼賞を目指す俳句が、ぼくのこころに、ひとひら、ふたひら降ってきた。素晴らしい選考委員にもめぐまれ、三鬼と縁が出来た」とコメントしている。